Poem

I Don't forget it

How Could You?

When I was a puppy, I entertained you with my antics and made you laugh.
You called me your child, and despite a number of chewed shoes and a
couple of murdered throw pillows, I became your best friend.
Whenever I was "bad," you'd shake your finger at me and ask "How could you?" - but
then you'd relent, and roll me over for a bellyrub. My housebreaking took a little
longer than expected, because you were terribly busy, but we worked on that together.

私が未だ仔犬だった頃、私はおどけたしぐさで貴方を楽しませ笑わせたものでしたね。
貴方は私を自分の子供のように呼び、どんなにカミカミ靴やバラバラ枕が増えようとも
私は貴方のベストフレンドでしたね。私が悪い事をすると貴方は決まって手を振りながら指差して
私に向かって言いましたね。「どうしてなの・・?」って。
でも決まってすぐに優しくなって私をひっくり返してお腹をくすぐってくれましたね。

I remember those nights of nuzzling you in bed and listening to your
confidences and secret dreams, and I believed that life could not be any
more perfect. We went for long walks and runs in the park, car rides,
stops for ice cream (I only got the cone because "ice cream is bad for dogs," you said),
and I took long naps in the sun waiting for you to come home at the end of the day.

貴方はとても忙しかったから私の屋内躾けは思ったより長く掛かったけど共によく耐えましたね。
思い出せばゲッドで向き合って寝て貴方の内緒話や夢を聞いた事もありました。
これ以上の幸せはないと感じたものです。
長い長い散歩もしました。公園を走りました。ドライヴもしました。時には止まってアイスも買いました。
貴方は「犬にはアイスクリームは毒なんだ」と言って私にコーンだけをくれました。
日暮れには帰る貴方を待って日の下で私はいつまでも転寝をしていたものです。

Gradually, you began spending more time at work and on your career, and
more time searching for a human mate. I waited for you patiently, comforted you
through heartbreaks and disappointments, never chided you about bad
decisions, and romped with glee at your homecomings, and when you fell in love.

段々と貴方は自分のお仕事に多くの時間を割くようになり、
そして人間の友達を捜し求めるようになりました。
私は辛抱強く待ちました。落胆と失望を超えて自分の気を楽にしようと務めました。
悪い事態にも決して貴方を恨むような気持ちは持ちませんでした。
何時かは帰る貴方を待って私は独りでいたのです。
歓喜の期待を弄びながら・・・

She, now your wife, is not a "dog person" - still I welcomed her into our home, tried to show her affection, and obeyed her. I was happy because ou were happy.
あのお方、今や貴方の奥様は犬好きではありませんでした。でも私は「私達の家」に彼女を歓迎しましたよ。
そういう振りだけでもしようと務めました。服従の気持ちも保持しました。私は幸せでした。
貴方が幸せそうでしたから。

Then the human babies came along and I shared your excitement. I was fascinated by their pinkness, how they smelled, and I wanted to mother them too. Only she and you worried that I might hurt them, and I spent most of my time banished to another room, or to a dog crate. Oh, how I wanted to love them, but I became a "prisoner of love."
やがて赤ちゃん達が生まれましたね。 興奮する貴方に私も喜びましたよ。
あのピンクの肌色に魅せられて素晴らしい匂いがして、あの時私にも母性が疼いたのです。
でもお二人が心配したのは私があの子らを傷つけてしまうのではと言う事だけだったみたい。
だから私は別の部屋に遠ざけられたりクレートに入れられたりでした。
あぁ・・・私、どれほどあのお子達に会いたかった事か。なのにあの時の私はまさに「愛の虜囚」でした。

As they began to grow, I became their friend. They clung to my fur and
pulled themselves up on wobbly legs, poked fingers in my eyes,
investigated my ears, and gave me kisses on my nose. I loved everything about them
and their touch - because your touch was now so infrequent - and I would
have defended them with my life if need be. I would sneak into their beds
and listen to their worries and secret dreams, and together we waited for
the sound of your car in the driveway.

お子達が成長し始めると私は彼等の友達になりました 。
毛にしがみつかれたりよろめく足でよじ登られたり目に指を差し込まれそうになったり鼻にキスされり
私は彼等の全てを愛しました。触られても触られても。
何故なら貴方に触って頂ける事はもう殆ど無くなっていましたから。
必要なら「この子らを自分の命を掛けて護ってあげよう」そう思うようになりました。
許されるならそおっと彼等のベッドに入って行って彼等の悩みや内緒の夢を聴いてやり
一緒に聞き耳を立てて帰って来る貴方の車の気配を待ってやろう。そう願ったものでした。

There had been a time, when others asked you if you had a dog, that you
produced a photo of me from your wallet and told them stories about me. These past few years, you just answered "yes" and changed the subject.
I had gone from being "your dog" to "just a dog," and you resented every
expenditure on my behalf.

かつてあなたは「人に犬を飼ってるか?」と聞かれた時のために私の写真を財布に入れていて
時あれば私の事を幾つも話して聞かせましたね。
でもここ数年は聞かれても貴方の答えは「居るよ」だけで直ぐに話題を変えましたね。
私はもう貴方にとって「僕のワン」ではなくて「ただの犬」になってしまいました。
そして私に掛かる費用は何でも癪の種になってしまいましたね。

Now, you have a new career opportunity in another city, and you and they
will be moving to an apartment that does not allow pets. You've made
the right decision for your "family," but there was a time when I was your only family.

今回貴方は別の町の仕事場に栄転になり貴方とお家族はペットを飼ってはいけないアパートへの
引越しをする事になりました。そう貴方は貴方の「家族」のために当然な決断をされました。
でもかつては私だけが貴方の家族だった。そういう時があったのですよ。

I was excited about the car ride until we arrived at the animal shelter.
It smelled of dogs and cats, of fear, of hopelessness. You filled out the
paperwork and said "I know you will find a good home for her."<

車に乗って私は嬉しかった。あの動物救護施設に着くまではね。
そこは犬や猫の臭いがいっぱいで恐れと絶望の空気が充満していました。貴方はそこの伝票に記入すると
「じゃぁ この子にいい家を見つけてやってよ」と言いました。

They shrugged and gave you a pained look. They understand the realities
facing a middle-aged dog, even one with "papers." You had your
son's fingers loose from my collar as he screamed "No, Daddy! Please don't
let them take my dog!" And I worried for him, and what lessons youhad just
taught him about friendship and loyalty, about love and responsibility
and about respect for all life. You gave me a goodbye pat on the head,
avoided my eyes, and politely refused to take my collar and leash with you. You
had a deadline to meet and now I have one, too.

施設の人達は肩をすくめて苦笑いを返しました。皆この初老の犬がたった一枚の伝票によって
これから直面するであろう現実についてよく判っているのです。
貴方は私の首輪を握り締めている息子さんの手をこじ開けましたね 。彼は泣き叫んでくれましたよ。
「やめてっ!父さん!お願いだから僕のワンをここに置いていかないでー!」と。
私は息子さんの事の方が心配になりました。今まさに貴方が彼に教えてしまった事にについてです。
一体、友情とは忠実とは愛とは責任とは。そして生きとし生けるものの尊厳とは・・・
貴方は私からの目を逸らしながら私の頭にさよならの手を載せました。
私の首輪と紐を受け取るのを慇懃に断って。
ついに貴方は一線を超えてしまいました。そしてそれは私にも超えろと言う事。

After you left, the two nice ladies said you probably knew about
your upcoming move months ago and made no attempt to find me another good home.
They shook their heads and asked "How could you?"
They are as attentive to us here in the shelter as their busy schedules allow.

貴方が立ち去ってからその二人の優しい女子職員の話が続きました。
「あの飼い主は数ヶ月前から引越しする事が判っていたのに
その間この子のために良い家を探す努力をしなかったのね」
彼女らは空しく首を振って言いました 。「どうしてなの・・?」と。
彼女らはこの施設の忙しさの中で私達に出来る限りの心遣いをしてくれました。

They feed us, of course, but I lost my appetite days ago. At first,
whenever anyone passed my pen, I rushed to the front, hoping it was you - that
you had changed your mind - that this was all a bad dream...or I hoped
it would at least be someone who cared, anyone who might save me.
When I realized I could not compete with the frolicking for attention of happy puppies,
oblivious to their own fate, I retreated to a far corner and waited.

食餌はもちろん出ましたが私には以前のような食欲は無くなっていました。
それよりも私は私の囲いの前を誰かが 通る度に「若しや貴方が!」と期待しながら
前に飛び出して行きました。
貴方が気を変えて迎えに来てくれたら・・・と思ったのです。そんなの全く叶えられない夢でした。
または「もしかしてせめてどなたか私のことを心配して来て下さって救いに来て下さるのでは」
とも念じました。 でももう私には仔犬のように可愛がられるようなそんな浮かれた期待など
とうてい叶えられないのだと言う うっかり忘れていた我が宿命に気が付いたのです。
私は囲いの一番奥に引き込み動かなくなりました。

I heard her footsteps as she came for me at the end of the day, and I padded
along the aisle after her to a separate room. A blissfully quiet room.
She placed me on the table and rubbed my ears, and told me not to worry.
My heart pounded in anticipation of what was to come,
but there was also a sense of relief. The prisoner of love had run out of days.

その日の夕方私に向かって近づいて来る女性職員の足音が聞こえました。
私は彼女に従って通路をとぼとぼと進み別の部屋に入りました。
至福な静けさ。彼女は私をテーブルの上に上げました。
そして私の耳を撫でました。「怖い事は無いからね」と言いながら。
何が起こるのだろうかと心臓の鼓動が早くなりました。 でも一方でなんだか安らかな気持ちにもなりました。
「愛の虜囚」だった私から昔日の重荷が解け去って行くようでした。

As is my nature, I was more concerned about her.
The burden which she bears weighs heavily on her, and I know that,
the same way I knew your every mood.
She gently placed a tourniquet around my foreleg as a tear ran down her cheek.
I licked her hand in the same way I used to comfort you so many years ago.
She expertly slid the hypodermic needle into my vein.
As I felt the sting and the cool liquid coursing through my body,
I lay down sleepily, looked into her kind eyes and murmured "How could you?"

私の本性がそうさせるように先ず気になるのは彼女の事でした。
彼女はまるでとても重い荷物を背負っているように見えました。
それは丁度かつて貴方がいつも何かを背負っていた頃の様子と同じでした。
彼女は自分の頬を流れる涙を拭きもせず私の前足に止血帯を巻きました。私は彼女の手を舐めました。
ずうっと昔貴方を慰めたい時にいつもこうしてあげましたね。
彼女は私の静脈に手早く注射針を入れました。チクッとして冷たい液が体に流れてそして私は眠たげに体を
横たえました。彼女の優しい目を見つめながら私はささやきました。「どうしてなの・・?」と。

Perhaps because she understood my dogspeak, she said "I'm so sorry."
She hugged me, and hurriedly explained it was her job to make sure I went
to a better place, where I wouldn't be ignored or abused or abandoned, or have
to fend for myself - a place of love and light so very different from this
earthly place. And with my last bit of energy, I tried to convey to her
with a thump of my tail that my "How could you?" was not directed at her.

彼女には犬の言葉が分かったに違いありません。彼女は言いました。「本当に御免なさいね」と
彼女は私を抱き締めました。そして大急ぎで言うのでした。
これが彼女の仕事なのだと言う事。でもそれは私がより良い所へ行けるようにと願っての事だという事。
そこでは誰からも無視をされず誰からも虐待を受けず決して遺棄されず
そして又何の抵抗もしないで済む所。
愛と光に溢れる所。この地上とは全く違う所なのだと。
私は僅かに残った力で尻尾を振りました。
言いたかったのです。さっきの「どうしてなの・・?」は彼女に向けて問うたのではない事を。

It was you, My Beloved Master, I was thinking of. I will think of you and wait for you forever.
May everyone in your life continue to show you so much loyalty.  *TheEnd

それは貴方に問いたかった事なのです。
私の最愛のご主人様に。心からお慕いしてきた貴方に。これからもずーっとお慕いして行く貴方に。
そして何時までも何時までも私が待ち続ける貴方に。
どなた様からも貴方の生涯に注がれます事を・・
かく限りなき誠実が・・