My Name is Daisuke


【Birthday:1992/1/6 Deathday:2007/4/10 Age at death:15year】
Daisuke・・・R・I・P

Prologue

大翼は私の実家で暮らしていた中型犬のMix犬です。
両親が動物好きと言う事もあって私に物心がついた時から我が家には常にワンコが居ました。 でも一匹目と二匹目を病気、三匹目を事故で亡くしている事もあり 「もう二度とペットは飼わない!」と言う決まりが何時の間にか出来上がっていたのです。 しかしそんな決まりは守らない!親の言う事なんて聞かないのが私。(笑)

ある日車に乗ってブラブラしていると通りすがりの家の壁に「子犬あげます」の張り紙を発見! 日々、犬飼いたい気持ちが心の中で膨らみ続ける私としては願ってもないチャンス。 とりあえずちょっと見てみるだけ・・と心に決めながらピンポーン♪ そこのお家では中型犬のワンコを番いで飼っていらっしゃいました。

ご自宅は一軒家ですか?お庭はありますか?お散歩する場所が近くにありますか? 心配そうに幾つもの質問を投げ掛けて来る飼主さんに見るだけのつもりだった私もいつしか真剣に。 「今まで男の子しか育てた事がないから男の子を希望してるんです」思わずこんな言葉まで。(滝汗) 五匹の居る仔犬の中で一番大きくて元気だったのがたった一匹だけの男の子・・・それが大翼です。 「可愛がって下さいね」「ハイ!大切に育てます」こうして大翼を譲って頂く事になりました。 さて問題は両親をどう説得するかです。犬好きの父は大翼を一目見て問題なくクリアしましたが母は絶対反対! でも心配そうに私の車が見えなくなるまで見送ってくれた飼主さんの事を思えば今更返す事も出来ません。 こうなったら何としても!と大翼を捨犬だった事にして泣き落とし作戦で母親を説得。 そんな話に断固反対していた母も最後には許してくれたのです。 今は亡き私の母。ワンニャン大好き人間でその思い入れと言ったらもう我が子に注ぐ愛情以上? だから今までの数々の別れの辛さが相当応えていたのでしょうね。 今振り返ってみると母は亡くなるまでの間、多分家族の中の誰よりも大翼に愛情を注いだ事と思います。 こうして大翼は無事に我が家のワンコになったのです。

Monologue

思えば大翼は生後二ヶ月にもならないうちに母犬から離してしまったんですね。 今では絶対に考えられない事ですが家の中に置いたのはわずか一晩だけ。 それなのに大翼は夜鳴きもしなければ排泄も庭では絶対しません。 満点すぎるくらいの優秀なワンコだったのです。

私は昔からワンコの躾が下手でした。以前の私はワンコに対して叱ると言う事が出来ず ただ可愛いだけで何か悪い事をしても叱った事がありませんでした。 ある時父が散歩へ連れて行った時に大翼が行方不明になってしう事件がありました。 聞けば散歩しているワンコについて行ってしまったまま呼んでも来ないから置いて帰って来てしまったとの事。 外出から戻ってその話を聞いた私は激怒してダッシュで土手へ大翼を捜しにいきました。 実家の目の前には土手があって大翼の大好きなお散歩コースだったのです。 すると階段のところに何やら影が・・・?良く見りゃチョコンとお座りをしている大翼ではないですか! 私を見つけると怒られると思ったのか耳を寝かせて遠慮がちに尻尾を振ってフセをしていました。 大翼の姿を見つけた私は涙が込み上げて来て怒るどころか急いで駆け寄ると抱き上げたのです。 心配と不安が一気に消え怒るよりも喜びで一杯。 しかし大翼は予想外のリアクションにキョトン・・・アレレ?と拍子抜けした様子です。 そう!まさにこの時が大翼の中で自分と私との順位が逆転した瞬間だったのです。(爆)

それからはもう二度と穏やかに歩いてお散歩する事はありませんでした。 リードを引っ張り主導権は握る。名前を呼んでも無視。帰宅後は食事が遅いとワンワン怒鳴られっぱなし。 以後、大翼にはブルブルの私になったのでした。(激汗)

Epilogue

そんな大翼も十五歳を迎えてすぐお星様になりました。
寒い真冬に生まれた大翼・・・彼は桜の舞い散る暖かい春に空に戻って行きました。

十五年間大きな病気もせずに来た大翼は「肥満細胞腫」と言う癌に侵されたのです。 高齢と言うリスクを背負って手術に臨みました。大変な手術だったにも関わらず彼は良く頑張りました。 術後の経過も良好で、もう少し彼と過ごす時間が繋がったと思っていた矢先の事でした。 退院後一ヶ月を経過したところでの急変。
手術前から心配されていた心臓の問題が起こったのです。 心臓疾患に伴う肺水腫の併発により彼は旅立って行きました。

大きな翼で羽ばたいた未来がいつも輝いていて欲しい・・・
大翼と言う名前に込めた思いの通り彼は十五年間の生涯を精一杯生き抜いてくれました。

寒さに震えて生まれて来た大翼が旅立った季節は暖かい春。 舞い散る桜の花は懸命に生を走り続けた大翼へのご褒美みたいに思えました。 きっと彼の空への帰還を彩ってくれたのだと思います。
天命を全うした彼の顔は十五歳とは思えない程凛々しくイキイキしていて 昔の様にハンサムでした。
我儘を言って私を困らせたヤンチャな暴君、 これからは胸の中で生き続けて私達を見守って下さい。...*2008/6/25:追記